宇宙基本計画工程表の改定へのパブリックコメント、こんなものを送りましたというメモ

11. その他リモートセンシング衛星開発・センサ技術高度化(1)

前世代のTRMMから継続して降水に関する観測を行い、大雨のメカニズムを明らかにする役割を果たしているGPM/DPRの後継計画を検討すべきではないだろうか。温室効果ガス排出に関する日本のイニシアティブ確保のためGOSATが優先されている事情はあれど、より防災にも直接的な効果があるGPM/DPR後継機を計画するべきである。

13. 技術試験衛星

4年後に打ち上げる技術試験衛星に置いて10年先の技術までしかフォローしないのはあまりにもタイムリーさに欠けるのではないか。10年おきに行われ断絶感が大きい技術試験衛星だけではなく、革新的衛星技術実証プログラムなどの実証機会もかつようしながら、よりタイムリーかつ継続的な技術開発を行うべきである。

31. 費用低減活動の支援及び軌道上実証機会の提供等

世界のロケットにおいて事故等が発生し、円滑な小型衛星の軌道投入の機会が十分には確保されていない現状を鑑み、H3ロケットにおいても継続的に相乗機会を提供できるよう、政府利用のミッションにおける的確な予算措置の継続を望むものである。

41. 宇宙活動法

宇宙産業ビジョンとの連携が示されていることから、基準が産業振興に寄り過ぎたものにならないかの懸念がある。工程表53番に示されたスペースデブリ対策に関する基準の適切な反映や、産業ビジョンを通じて新規参入する事業者に対する適切な指導監督もバランス良く行うことを明示すべきではないか。

53. 宇宙産業及び科学技術の基盤の維持・強化に向けたその他の取り組み

スペースデブリ対策の取り組みを強化することは望ましいが、ガイドライン作りや、除去・観測に関する研究だけではなく、新規参入する事業者に対する適切な指導・監督も同時に行うべきであり、小型・超小型衛星の産業基盤構築に向けた取り組みとも連携することを明示すべきではないか。